蓄電池事業を手がけるスタートアップのパワーエックス(東京・港)は17日、従量課金制の電気自動車(EV)充電サービスを11月から始めると発表した。充電する時間ではなく充電量に応じて料金を決める。2025年末までに充電拠点を300カ所に広げる。
料金は条件により異なるが、基本は1キロワット時あたり45円からとする。出力は最大150キロワットと急速充電に対応し、最長で75分利用できる。再生可能エネルギー由来の電気の供給も可能で、追加料金に応じて再生エネ比率を高める。電気はパワーエックスが再生エネ発電所から直接調達する。
11月中旬から有料会員向けのプランも始める。月900円ほどの会費を払うと、無料会員と比べて充電料金が安くなり、事前予約もできる。1月末から実施してきた充電料金を無料にするキャンペーンは新プランの開始により終了する。
日本のEV充電サービスでは従来、充電した時間に応じて料金が決まる「時間課金制」が主流だった。ただ同じ時間でもEVの性能で充電量は異なるため、不公平感が指摘されてきた。
パワーエックスの充電拠点は現在約25カ所ある。24年度内に80カ所、25年内に300カ所に増やす。
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