総務省が18日発表した9月の全国消費者物価指数で、コメ類が前年同月比44・7%上がり、1975年9月以来、49年ぶりの上昇率となった。昨夏の猛暑による生育不良で流通量が減ったほか、2024年産米で人件費や肥料などの生産コストの増加を価格に転嫁する動きが進んだ。コメの高騰を受け、生鮮食品を除く食料は3・1%上昇した。
生鮮食品を除く全体の指数(2020年=100)は108・2となり、前年同月比2・4%上昇した。上昇率は8月の2・8%から0・4ポイント下落し、5カ月ぶりに縮小した。政府補助金の再開で電気代とガス代の伸び率が鈍化した影響が出た。電気代は15・2%、都市ガス代は8・3%それぞれ上昇したものの、伸び率は8月から大幅に抑えられた。
生鮮品を除く食料は、国産の豚肉が6・7%上がった。今夏の猛暑で成育状況が悪化し、供給量が減ったという。チョコレートは物流費などの上昇で9・8%上がった。
生鮮食品では、トマトが12・2%、ナシが13・4%上がった。いずれも猛暑の影響で出荷量が減少した。(共同)
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