排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離・回収する膜を開発する京都大学発スタートアップのOOYOO(ウーユー、京都市)は、ベンチャーキャピタル(VC)などから4億3000万円を調達した。2025年に排ガスから1日あたり10トンのCO2を回収できる装置の開発を目指す。
京大傘下VCの京都大学イノベーションキャピタルや環境エネルギー投資(東京・品川)、京都キャピタルパートナーズなどがウーユーの第三者割当増資を引き受けた。
ウーユーは材料工学が専門の京大のシバニア・イーサン教授が創業した。不織布や水処理膜、ポリマーなどからなる膜でCO2を排ガスから分離する。すでに1日あたり1〜10キログラムほどを回収できる装置をつくっており、円筒状にした膜を組み合わせて大型化する。
CO2を回収する技術は複数の企業が研究しているが、化学物質で吸収する手法が多い。分離膜を使う方法はより少ないエネルギーで回収できるという。25年以降に脱炭素への関心の高い欧米などへの展開も目指す。
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