ベンチャーキャピタル(VC)のインキュベイトファンド(東京・港)が千葉県木更津市で開いた事業アイデアを競うピッチコンテストで、子育て地図アプリを手掛けるiiba(イイバ、同)が1位となった。イイバの逢沢奈菜代表は「子育てしやすい社会を目指し、新たな子育てインフラを構築していく」と話した。
インキュベイトファンドが開く「インキュベイトキャンプ」は毎年1回開催されており、今回は17回目。全国の応募者から選ばれた16人が1泊2日の合宿に参加した。ファンドの運営に責任を負うゼネラルパートナー(GP)クラスのベンチャーキャピタリストと組み、初日は事業計画を磨き、2日目にピッチコンテストに出場。審査員が投資家の観点から採点し、総合順位を付けた。
2位は人工知能(AI)を活用したサイバーセキュリティー機器を法人向け提供するPowder Keg Technologies(パウダーケグテクノロジーズ、東京・大田)、3位は物流業務を効率化するソフトを手掛けるLOKIAR(ロキアー、東京・北)、助産師による産後ケアサービスを手掛けるJosan-she's(ジョサンシーズ、東京・中央)だった。
国内のスタートアップや投資業界は日本人男性が中心で、組織の多様性の向上が課題となっている。インキュベイトファンドは課題改善に取り組んでおり、登壇する起業家16人のうち女性が約4割の6人、外国にルーツのある起業家も2人いた。インキュベイトファンドの赤浦徹代表パートナーは「起業家たちを主役に、みんなで支えていきたい」と話した。
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