ラクーンホールディングスは21日、最大で11億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の5.1%にあたる110万株を上限に買い付ける。取得期間は10月22日から2025年4月30日まで。「株主還元の充実と資本効率の向上が目的」(同社)としている。

自社株買いは23年7月の実施以来となる。当時は24万株を1億7300万円で取得した。

同社は配当にも力を入れており、資本効率を一段と改善させる考えだ。25年4月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画では配当性向45〜50%を目標に掲げている。25年4月期の年間配当は前期比6円増の20円、配当性向は61%を見込む。

同社の今期の自己資本利益率(ROE)は14%台後半になる見通しで、前期の6%強から大きく改善する。足元のPBR(株価純資産倍率)は3.1倍台と高い水準で推移している。

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