ニデックが23日発表した2024年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年同期比5%増の1210億円だった。中国で苦戦した電気自動車(EV)駆動装置では受注を絞った一方、産業機器用モーターなどが好調で、4〜9月期としては2年連続で最高益を更新した。

売上高は12%増の1兆2938億円だった。生成AI(人工知能)サービス向けのデータセンターの増設を背景に、世界シェア首位のハードディスクドライブ(HDD)モーターなども好調だった。

純利益は29%減の755億円だった。9月末の為替相場が円高となったことで272億円の為替差損が発生したことが響いた。前年同期は260億円の為替差益を計上していた。

25年3月期通期の業績は純利益が前期比49%増の1850億円、売上高が7%増の2兆5000億円となる従来予想を据え置いた。

【関連記事】

  • ・永守流「同意なき買収」でV字回復 企業に目覚めの劇薬
  • ・ニデック純利益48%増、1850億円に上振れ 25年3月期
  • ・ニデック総会、永守氏「岸田社長は本物」 AI関連1兆円に
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。