富士通ゼネラルは24日、2025年3月期の連結最終損益が70億円の赤字(前期は30億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想は60億円の黒字。通期で最終赤字になるのは03年3月期以来、22年ぶり。
車載カメラ事業から撤退するのに伴い特別損失約79億円を計上する。主力の空調機器事業で北米の環境規制強化に対応していない旧モデルの値下げを進めたことも利益を押し下げた。
事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス)は75億円の黒字だった。富士通ゼネラル株は決算発表を受けた同日夕の時間外取引で、この日の東証終値に比べ約7%下げる場面があった。
25年3月に車載カメラ事業から撤退する。これに伴い棚卸し資産の評価減で35億円、固定資産の減損損失で19億円、取引先への補償費用などで25億円をそれぞれ計上する。
増田幸司社長は同日の決算会見で「人員削減は考えていない。収益性の観点からその他の事業も個別に判断していく」と説明した。
売上高は前期比14%増の3600億円と、従来予想から200億円上方修正した。海外向け空調機の販売が想定を上回る。営業利益は前期比74%増の100億円と20億円下方修正した。北米で旧モデルを値下げする影響が出る。
24年4〜9月の連結決算は最終損益が100億円の赤字(前年同期は44億円の黒字)だった。
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