静岡県裾野市須山の富士山麓(さんろく)2合目にあるスキー場「イエティ」が25日オープンした。26年連続で日本最速のスキー場開きとなった。「仮装、コスプレで来場したら無料」が初日の恒例企画となっており、アニメの主人公などに扮(ふん)したスキーヤーやスノーボーダーが白い雪の上を初滑りし、歓声を上げていた。
滑走開始の午前10時の気温は13度。濃霧と霧雨で、視界は50~200メートルだった。スタートラインに集まった来場者約500人は「5」「4」「3」とカウントダウンをしてオープンの瞬間を待ち、風船が空に放たれると順番に滑り出した。
スキー場は標高1300~1450メートルに位置する。気温に関係なく砕いた氷から雪を造れるアイスクラッシュシステムと呼ばれる人工増雪機を15日から24時間フル稼働。1日約550トンの雪を造り続け、長さ約1キロのコース1本を整えた。しかし、今年は気温上昇のため、せっかく造った雪も一部が溶け、コース幅が例年の半分以下の5メートル足らずとなる場所もあった。
悪天候の日を除き来年3月31日まで無休で連日午前9時~午後10時まで営業の予定。大人(中学生以上)の1日券は土日祝日5200円、平日4300円。【石川宏】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。