東京製鉄は25日、2025年3月期の単独税引き利益が前期比41%減の165億円になる見通しだと発表した。従来予想から55億円引き下げた。中国からの鋼材輸出の増加が響き、市況が悪化する。国内では建設案件の工期遅れにより鋼材需要が伸び悩む。配当は年50円と前期から据え置いた。
事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス)では25年3月期の単独税引き利益が247億円だった。東京製鉄株は決算発表を受けた同日夕の時間外取引で、この日の東証終値に比べて10%近く下げる場面があった。
売上高は16%減の3080億円、営業利益は37%減の240億円を見込む。それぞれ従来予想から560億円と80億円引き下げた。需要低迷により採算を重視して需要に合わせて生産を進めるが、販売量が減って固定費が重荷になる。24年4〜9月期に製品と原料などで約16億円の評価損が生じたことも響いた。
同日発表した24年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比37%減の98億円だった。
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