ヒューリックは28日、2024年12月期の連結純利益が前期比4%増の985億円になる見通しだと発表した。従来予想を5億円上回る。堅調な不動産市況を受け、物件売却による利益が増加する。年間配当は54円(前期は50円)とし、従来計画から2円引き上げた。

営業利益は7%増の1570億円と40億円上方修正した。同社が保有する都心部の不動産は価格が上昇しており、恩恵を受ける。10〜12月期にグランドニッコー東京台場(東京・港)の売却を計画しており、これらが寄与する。インバウンド(訪日外国人)の増加を受け、ホテル事業も好調だった。売上高は32%増の5900億円を見込む。

同日発表した24年1〜9月期連結決算は、売上高が前年同期比13%増の3149億円、営業利益が2%減の888億円、純利益が7%減の545億円だった。物件売却が少ないタイミングだった。

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