塗料大手の日本ペイントホールディングス(HD)は28日、米化学メーカーAOCを傘下に持つ持ち株会社を買収すると発表した。有利子負債を含む買収総額は約6300億円にのぼり、来年前半の買収完了をめざす。
日本ペイントHDは、AOCの持ち株会社の全株式を米ファンドのローンスターから買う。AOCは産業向けの着色剤や接着剤の原料を特注でつくることを得意とし、2023年12月期の売上高は15億ドル(約2170億円)、純利益は1億3千万ドル(約190億円)だった。
日本ペイントは世界4位の塗料メーカーで、株式の過半をシンガポールの投資会社ウットラムグループが保有する。24年12月期(国際会計基準)の売上高は前年比11%増の1兆6千億円、純利益は5%増の1240億円を見込む。(山本精作)
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