大阪ガスが31日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比43%減の507億円だった。ガス価格が低く推移したうえ、高気温の影響で販売量も減少した。液化天然ガス(LNG)など原燃料価格の下落が遅れて販売価格に反映される「期ずれ差益」の縮小も響いた。
売上高は5%減の9501億円、営業利益は43%減の549億円だった。ガスや電気の販売料金は原燃料の価格が数カ月遅れで反映されて決まる。前年同期は資源価格の下落が進み、原燃料費が下がる一方で販売価格は高いままとなり、期ずれ差益が大きかった。
同日、200億円を上限に自社株買いを実施することも発表した。最大で発行済み株式の3.71%にあたる1500万株を取得する。取得期間は11月1日から25年3月31日まで。大ガスは10月までに発行済み株式の1.4%を取得し消却している。
決算会見で藤原正隆社長は「業績は前年同期比で減収減益だったが、想定よりは上振れた。海外事業も安定しており、収益をしっかり株主還元や資本効率の向上に充てる」と説明した。
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