オリックス子会社のオリックス不動産(東京・港)は埼玉県三郷市で新たに2つの物流施設の開発に着手した。高速道路の出入り口に近く、東京都心部まで短時間で配送でき、関東の広域配送にも適しているという。施設はそれぞれ2025〜26年に完成予定で、同社として初めて全館空調を導入するなど作業者の就業環境の改善に配慮した。
新たに設けるのは「三郷Ⅰロジスティクスセンター」「三郷Ⅱロジスティクスセンター」の2施設。26年1月に竣工予定の「三郷Ⅰ」は東京外かく環状道路(外環道)三郷西インターチェンジ(IC)から2キロの場所に立地する。
建物はトラックが各階に乗り入れられる「ランプウェイ型」で、4階建てで最大4社が入居でき、1フロアあたりの面積は約8600平方メートル。三郷市の伝統である藍染めをコンセプトとした専用の休憩スペースを設け、働きやすい職場環境にも配慮する。
25年10月に竣工予定の「三郷Ⅱ」は常磐自動車道三郷ICから2.6キロ。JR武蔵野線三郷駅から徒歩約15分と通勤利便性が高く、雇用確保がしやすいという。建物を1階半面と2階全面、1階半面と3階全面に分け、最大2社が入居できる。
1区画約9000平方メートルで、積み下ろしスペースとエレベーターをそれぞれ設け、荷物の縦移動を1回で済むようにする。事業継続計画(BCP)の観点から主要電気設備を2階バルコニーに設置し、豪雨時の浸水などを防ぐ構造とした。
2つの施設はともに環境に配慮し、太陽光パネルを設けるなど100%再生可能エネルギー由来の電力供給を可能にした。電気自動車(EV)の充電スタンドも設置する予定だ。
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