のと共栄の鈴木正俊理事長は「想定よりも復興需要が出ていない」と述べた(8日、石川県七尾市)

のと共栄信用金庫(石川県七尾市)は8日、2025年3月期の単独最終損益が5億9200万円の黒字(前期は38億円の赤字)になりそうだと発表した。前期は能登半島地震による取引先の被災で49億円の不良債権処理費用を計上したが、事業再開に伴う戻し入れが寄与する。預金調達コストの上昇を見込み、従来予想から1億1900万円下方修正した。

8日記者会見した鈴木正俊理事長は「想定よりも復興需要が出ていない」と述べ「補助金申請を検討している企業があるほか、事業再開が見通せていないなどの可能性がある」と話した。能登半島地震による被災で取引先のうち33社が廃業、56社で休業が続いていることも明らかにした。

同日発表した2024年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比3.8倍の4億7800万円だった。経常収益は同19%増の24億円。

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