ソフトバンクグループの国内通信会社、ソフトバンクは8日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比4%増の5100億円になりそうだと発表した。従来予想の5000億円から100億円上方修正した。子会社でスマートフォン決済大手のPayPayが好調なほか、モバイル事業が回復していることも寄与した。
売上高は4%増の6兆3500億円、営業利益は8%増の9500億円となる見通し。それぞれ従来予想から1500億円、500億円上方修正した。
同日発表した24年4〜9月期の連結決算は純利益が7%増の3238億円、売上高が7%増の3兆1520億円だった。PayPayを含むファイナンス事業の営業利益は136億円の黒字(前年同期は20億円の赤字)となった。PayPayの利用者数が6500万人を超え、営業損益が黒字に転換したことが寄与した。21年春の携帯料金の値下げの影響を受け、落ち込んでいたモバイル事業の売上高も2%増となり復調している。
ソフトバンクはシャープが堺市に保有する旧テレビ向け液晶パネル工場の一部の土地や建物を取得するため、シャープと交渉を続けている。人工知能(AI)データセンターを建設する計画だ。宮川潤一社長は「年末までに決着したい。(交渉に時間を要したため)データセンターの稼働は当初25年を目指していたが、1年ずれる可能性がある」と述べた。
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