ソニーグループ(G)が8日発表した2024年9月中間連結決算(国際会計基準)は、売上高が前年同期比2.2%増の5兆9172億円と、中間期として過去最高を更新した。純利益は36.5%増の5701億円で2年ぶりのプラス。ゲーム事業や、スマートフォンなどに使われる半導体センサーが好調だった。円安も収益を押し上げた。
家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の上半期の販売台数は前年比24%減の620万台だが、ゲームソフトの販売や定額制の会員サービスが伸長。十時裕樹社長はオンライン説明会で、PS5の販売計画について「(年間)1800万台は維持する。下期はセールスプロモーションも行う」と述べ、達成に自信を示した。
センサーは世界のスマホ市場の緩やかな回復に伴い販売が増加。大型化により単価も上昇した。音楽事業ではライブ興行やストリーミング収入が好調だった。
一方、映画事業は米ハリウッドのストライキの影響などで減益に。来年10月に分離予定の金融事業は、市況変動の影響を受けて減収となった。
ソニーグループ本社=東京都港区(EPA時事)
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