シチズン時計が11日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%減の122億円だった。国内の自動車関連需要の低迷で、工作機械が振るわなかった。訪日外国人(インバウンド)の消費が好調だった時計事業は、「シチズン」ブランド100周年に伴う宣伝費が増えた。為替差損も発生し、25年3月期の業績見通しを一部引き下げた。
売上高は2%増の1565億円、営業利益は9%減の123億円だった。工作機械事業の営業利益は42%減の30億円だった。7〜9月の地域別の受注台数は国内で3割減った。
25年3月期通期の業績予想について、経常利益が前期比20%減の245億円と従来予想から10億円下方修正した。上期に計上した15億円の為替差損が響く。下期の投資有価証券売却益を想定し、純利益は4%減の220億円とする見通しを据え置いた。
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