カヤバは車体の振動制御部品などを手掛ける(カヤバ提供)

自動車部品大手のカヤバは11日、名証メイン市場上場で自動車向けばね製造を手掛ける知多鋼業を完全子会社化すると発表した。TOB(株式公開買い付け)で約170億円を投じ全株取得を目指す。成立後に知多鋼業は上場廃止となる見込み。子会社化で自動車部品のコスト低減などを進める。

買い付け価格は1株あたり2010円で、11日終値(849円)の2.4倍となる。買い付け予定数の下限は527万6700株(自己株式を除く発行済み株式総数の55.11%)で、2025年1月下旬ごろからの買い取り開始を予定する。買い付け下限に達してTOBが成立した場合、残りの株式を強制的に買い取るスクイーズアウトを実施する。

知多鋼業は11日、株主に対し、カヤバのTOBへの応募を推奨すると発表した。カヤバは8月末時点で知多鋼業株の11.56%を保有している筆頭株主。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。