福島県いわき市の温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産は12日、9月から実施していた株式の公開買い付け(TOB)の第1回が成立し、同日付で米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの傘下に入ったと発表した。来年3月をめどに株式の100%買い付けが完了し、上場廃止される。
フォートレスは、宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」を買収するなど事業を拡大している。記者会見した常磐興産の下山田敏博常務は「フォートレス傘下の企業との親和性は高い。連携しながら将来に向かって発展していければ」と述べた。
また、同日発表した2024年9月中間連結決算で、観光事業の売上高が69億5100万円(前年同期比11・9%増)、営業利益は22億1400万円(同19・9%増)と過去最高益を記録した。ショーのリニューアルやイベント展開が奏功したとしている。【柿沼秀行】
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