羽田空港第3ターミナルの国際線出発ロビー=2022年12月29日、丸山博撮影

 冬休みの海外旅行商戦がにぎわいをみせている。旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)は、年末年始の海外旅行予約者数が前年比25%増になったと発表した。日並びがよく最大で9連休となるため、近場のアジアだけでなく、欧米や中東などの旅行先も人気を集めているという。

 12月27日~2025年1月5日に出発する国際線航空券やパッケージツアーなどを対象に予約状況をまとめた。人気の渡航先1位は昨年に続いて韓国・ソウルで、上位10位のうち3位のホノルルと6位のグアム以外はアジア圏が占めた。

 それでも、9連休という日並びの良さから遠方を選ぶ人も増えており、北米43%、欧州47%、中東83%と前年比でそれぞれ増加した。旅行者1人当たりの平均単価は前年比21%増の24万1500円だった。

 同社の担当者は「円安や物価高といった事情はあるが、新型コロナウイルスの不安感がおさまり、海外旅行の需要は緩やかに回復が続いている」と話した。【成澤隼人】

年末年始の人気渡航先(HIS調べ、丸数字は昨年の順位)

 1位 ソウル➀

 2位 台北➁

 3位 ホノルル③

 4位 バンコク④

 5位 シンガポール⑦

 6位 グアム⑤

 7位 セブ島⑧

 8位 プサン⑥

 9位 ダナン⑫

 10位 香港⑪

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