三菱電機はフィリピン空軍に移動式警戒管制レーダーを納入した

三菱電機は30日、フィリピンに移動式の警戒管制レーダーを納入したと発表した。警戒管制レーダーは、空にある不審物を追跡する際に使用する。日本政府が「防衛装備移転三原則」を制定して以降、警戒管制レーダーの輸出は2基目となる。

同社は2023年10月にフィリピン空軍に固定式の警戒管制レーダーを納入した。今回は移動式で、警戒管制レーダーを車に搭載して必要な場所で使用することができる。陸上自衛隊で使用していた警戒管制レーダーをもとに、フィリピン向けの仕様に独自開発した。

フィリピンは南シナ海の領有権を巡って中国と対立している。軍事力や装備品は十分ではなく、米国や日本と共同訓練するなどして連携を深めている。

日本政府は防衛関連の予算を拡充する方針を示している。三菱電機は防衛装備品を生産する鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)など主要拠点に新たな製造棟を建て、人員を増やすなど防衛関連の生産体制を強化している。

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