MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す業務用プリンターメーカーのローランドディージー(DG)は12日、同日までとしていたTOB(株式公開買い付け)期間を26日まで再延長すると発表した。1株5035円とする買い付け価格は維持する。同社を巡ってはブラザー工業がより高い価格でのTOBを検討している。

ローランドDGは再延長の理由について、「ブラザー工業からの公開買い付けについて、検討期間を確保するため」と説明している。

ローランドDGは2月、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズと組んだMBOを発表した。ブラザー工業がその後、1株5200円で対抗TOBを仕掛ける考えを示した。株式市場ではローランドDG株が5200円を上回る状況が続く。

こうした動きを受けてローランドDGは3月、MBOについて、株主への応募推奨を撤回。米投資ファンドとのTOBには賛同を続ける一方、応募判断は株主に委ねている。

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