記者会見する高木社長(30日、名古屋市)

鉄鋼商社のカノークスが30日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比10%増の19億円で過去最高だった。自動車各社の生産台数の伸びに伴って鋼材需要が増えた。売上高は14%増の1724億円だった。

25年3月期通期は売上高が7%増の1842億円、純利益が12%減の17億円を見込む。自動車向けの販売が伸びる一方で、人件費や利払い負担が増える。年間配当は前期から7円減らし、94円を予定する。

名古屋市内で記者会見した高木清秀社長は「ここ数年、人手不足や資材高騰で勢いがなかった建築向けの需要がどれだけ復活するかが重要だ」と話した。

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