群馬県館林市が映画やドラマのロケ誘致を本格化する。制作会社からの相談や撮影地の手配、撮影支援などを一手に担うフィルムコミッション(FC)が4月に始動した。市内には人気漫画の実写映画として1月に公開された「ゴールデンカムイ」で撮影に使われた「旧秋元別邸」などがある。交通の便の良さも訴え館林の魅力発信につなげる。
館林フィルムコミッションはゴールデンカムイを手掛けた制作会社と市観光協会のやりとりをきっかけに生まれた。ロケ地として売り込みたい施設をサイトで紹介し、映像制作側の要望に応じて撮影の調整や支援などを引き受ける。必要に応じてエキストラも募集する。
現在は旧秋元別邸や、ツツジの名所として知られる「つつじが岡公園」が登録されている。市内には「中部公民館」(旧市庁舎)や「県立館林女子高」など過去にロケ地となった施設があり、さらに登録候補地を増やす。
群馬・栃木両県にまたがる両毛エリアでは栃木県足利市が「旧足利西高」や東京・渋谷駅前の交差点を実物大で再現した大型セット「足利スクランブルシティスタジオ」などに数々の映画・ドラマの撮影を呼び込む。北関東では茨城県もロケ誘致に熱心で観光資源にも生かす。群馬県内でもFC設置が相次ぐ。
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