京都府立施設の入場料引き上げなどを説明する西脇隆俊知事(21日、京都市)

京都府は21日、2025年4月1日から府立の33施設の利用料を引き上げると発表した。植物園の入園料(温室含む)は一般で400円から500円、山城郷土資料館は200円から220円とする。近年の物価や人件費の高騰を反映する。消費増税を除いた全面的な価格改定は1992年度以降で初めて。12月開催の府議会で条例改正案をはかる。

体育館や堂本印象美術館、青少年海洋センターなどが対象となる。高齢者らに配慮するため、府立植物園では65歳以上を対象とした割安な年間パスポートを導入するほか、府庁が開庁した6月19日を無料開放日とする方針だ。併せて納税証明や屋外広告許可などにかかる手数料も引き上げる。

同日、28年度の開業をめざす屋内スポーツ施設「京都アリーナ」(仮称、向日市)の整備について、伊藤忠商事を中心とする事業者グループ10社に優先交渉権を与えたと発表した。当初8000人以上を想定した収容人数を9000人規模とすることや、維持管理に当初10年間は府の負担がない提案が優れていると判断した。24〜57年度の支出予定をあらかじめ決める債務負担行為として348億円規模を設定することを12月議会に提案する。

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