東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所

東京電力ホールディングス(HD)は21日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で緊急時の連絡に使う通信機器の一部が故障し、同7号機が保安規定で定めた「運転上の制限」を逸脱したと発表した。他の通信手段が使えるため原発の運営に影響はないという。

同日の午後5時10分までに5号機の緊急時対策所に設置していた衛星電話5台のうち1台の故障が分かった。同25分には残る4台や他の通信手段で代替できると確かめられたが、保安規定で定める安全機能の確保に必要な衛星電話の台数を満たせなくなった。

原子炉に核燃料を挿入済みの7号機は常に保安規定を守らねばならず、規定に逸脱した状態となった。東電は原因を調査している。同原発内で規定からの逸脱が起こったのは2012年3月以来だという。

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