首都圏を地盤とするディスカウントスーパーのオーケー(横浜市)が26日、関西1号店となるオーケー高井田店(大阪府東大阪市)を出した。売り場面積2500平方メートル超の大型店舗で、関西の旗艦店と位置付ける。勝ちパターンの「毎日安売り」を武器に、市場を開拓する。
朝から300人ほどが行列を作り、予定より15分早い午前8時45分に開店した。「ロースかつ重」(322円)は棚に陳列されると同時に多くの人が手に取った。東大阪市の60代女性は4つ購入。「定番商品と聞いて思わずこんなに入れてしまった。価格は安くて満足なので、あとは味が楽しみ」と笑顔で語った。
オーケーは大手メーカー品などを競合店より安く販売する「EDLP(エブリデー・ロー・プライス=毎日安売り)」が強みだ。一定期間のみ値引きする特売をしないのが特徴で、品ぞろえを絞り主力品を大量販売することで低価格を実現する。
オーケーは2021年、関西進出を目的として関西スーパーマーケット(現・関西フードマーケット)の買収をめざしたが、臨時株主総会や法廷闘争にまでもつれ込み、断念した。自力出店に切り替え、悲願の関西進出となる。
25年以降、大阪府や兵庫県を中心に出店を計画している。すでに10店舗ほどの出店用地を確保しているとみられる。オーケーの二宮涼太郎社長は「関西は我が社にとって成長の余地がある市場だ。価格や品質に厳しいお客さんが多いと思うが、しっかり対応していきたい」と話した。
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