日本の農産物の需要が海外で高まっていることなどを受け、成田空港ではここ数年、野菜など植物の輸出が増加し、輸出の際に行う検疫の検査件数もおよそ20%ずつ増えています。

空港の近くには2022年、農産物の輸出拠点として成田市の公設地方卸売市場が開設され、これまでは農林水産省の検疫所が検疫官を派遣して検査を行っていましたが、12月からこの検査を、航空貨物を扱う日本航空のグループ会社「JALカーゴサービス」でも行うことになりました。

農林水産省横浜植物防疫所成田支所によりますと、輸出する野菜や果物に害虫がついていないかなどを見て確認する「目視検査」と、顕微鏡などで確認する「精密検査」を行うということです。

植物の輸出では、輸出先の国の条件に合わせた検査が行われていて、国は検査の増加に対応するため2023年法律を改正し、登録された民間などの機関でも検査ができるようになりました。

横浜植物防疫所成田支所は「これまで限られた人員で検査を行ってきたが、これによって検査の利便性が高まり輸出の促進につながることを期待している」とコメントしています。

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