空飛ぶクルマの社会実装に向け運航実証を行った

四国電力グループの四国航空(高松市)は、高松空港(同市)と合同で「空飛ぶクルマ」の移動をヘリコプターで疑似体験する実証事業を実施した。空飛ぶクルマが普及した際に想定されるモデルルートを運航し、実用化に向けた課題を洗い出す。

高松空港や小豆島など、香川県内5地点を結ぶ全11のモデルルートを設けた。運賃は1万5000〜5万円で、運航ルートごとに異なる設定とした。

ヘリコプターから見た高松市内

小豆島から観光名所の金刀比羅宮がある琴平町近郊まで移動する場合、通常はフェリーと電車を使って2時間以上かかる。ヘリコプターを使えばわずか20分で大幅な時間短縮が可能だ。一方、空の移動は高額な運賃や輸送人数の制限など課題もある。

今回と同様の実証事業は12月にも予定している。四国航空などは事業性の検証やオペレーション業務の確認を通じ、空飛ぶクルマの社会実装に備える。

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