JR西日本は27日、新大阪―博多間の山陽新幹線「こだま」で、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」とのコラボ列車を2025年春から運行すると発表した。ラッピングや内装のほか、グッズ販売や駅でのイベントも予定する。25年国際博覧会(大阪・関西万博)を見据え、観光需要を掘り起こす。
700系新幹線の3編成の計24両で、順次投入する。25年春にまず投入する編成では、海をイメージした青基調の車体に、主人公ルフィなど海賊団「麦わらの一味」のキャラクターが描かれる。
JR西の長谷川一明社長は同日の記者会見で「幅広い世代に読者がいるワンピースを通じて、若者やファミリー層に関心を持ってもらいたい」と期待を込めた。海をテーマにした作品を通じて、瀬戸内海地区への周遊をめざす。
JR西では25年4月から開催される大阪・関西万博に向けて、駅や車両の整備を進める。万博会場の夢洲(ゆめしま)へのシャトルバスが発着するJR桜島駅では臨時改札口や木造通路を設け、バス乗り場へのスムーズな誘導をめざす。ほかの駅の改良工事やホーム柵整備も含めて、100億円を投じる。
桜島駅に乗り入れる一部車両で万博仕様ラッピングを施すほか、車内側面に発光ダイオード(LED)パネルを設置して映像を流す。長谷川社長は「万博を機に関西からプラスワンの旅行につなげたい」と語った。
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