奈良県の山下真知事は27日、奈良県立医科大学近くに設置される近鉄橿原線新駅(橿原市)の西側の県有・市有地約3ヘクタールを新アリーナの整備予定地に決めたと発表した。近隣の県立橿原公苑(同市)案との間で条件面の比較審査などを実施していた。アクセス面や周辺のまちづくりへの波及効果などを総合的に判断した。
新アリーナは床面積が2500平方メートル、5000席を設ける。スポーツだけでなく、音楽イベントなど多目的用途で使用する。関連施設の整備費用などを合わせた事業費は約200億円を想定する。2031年の国民スポーツ大会の開会式で使用を見込んでおり、30年度中の完成を目指す。
県は12月議会で基本計画策定のための関連予算案を提出し、25年度中に計画を策定する方針。山下知事は「県内最大の施設になる。スポーツやイベントの中心地になることを強く期待する。中南和地域の活性化にもつなげたい」と説明した。
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