宇宙スタートアップのアストロスケールホールディングス(東京・墨田)は1日、東京証券取引所への新規株式公開(IPO)が承認されたと発表した。上場予定日は6月5日で、グロース市場に上場する。上場時の時価総額は約800億円の見込み。

2013年に創業した。30年までに人工衛星を使ってスペースデブリ(宇宙ごみ)の除去や衛星への燃料補給などのサービス開発をめざしている。高速で複雑に動くデブリの捕獲技術の確立は難しく、まだ実用化されていない。

23年4月期の連結最終損益は92億円の赤字だった。海外を含めた公募による資金調達額は150億円規模となる見通し。

24年4月26日に実証衛星が世界で初めてデブリへ接近し撮影した画像を公開した。デブリ除去には接近する技術が不可欠となる。

宇宙関連のスタートアップでは23年4月に月面輸送サービスのispaceが上場するなどIPOが相次いでいる。

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