アイ・テックが公開した鉄道輸送用コンテナ(1日、浜松市)

アイ・テックは鉄道による鋼材輸送を始めた。トピー工業の愛知県内の拠点で製造した鋼材をアイ・テックの岩手県内の加工工場へ運ぶルートの大半をトレーラーから鉄道に切り替える。従来と比べ二酸化炭素(CO2)排出量を年間約170トン、65%削減できる。トレーラーの走行時間も6割減り、「2024年問題」に対応する。

1日、JR貨物の西浜松駅(浜松市)で鉄道輸送用コンテナを披露した。長さ約9メートル、幅約2メートル、高さ約2メートル。上部がなく側面は開閉し鋼材をクレーンやフォークリフトで積み下ろししやすい。11月下旬から計4台を使う。コンテナ1台で一度に約13トンを盛岡貨物ターミナル駅(盛岡市)まで鉄道輸送する。

JR貨物や運送業者を含む5社の協議会で取り組む。鋼材商社の主導で鋼材輸送のモーダルシフトに挑む例は珍しいという。鉄鋼は重く小ロットでのトレーラー輸送に依存してきたが、時間外労働規制を強化する24年問題でドライバー確保が難しくなるため鉄道シフトを進める。国土交通省の事業にも採択され補助金を活用した。

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