米ホテル大手のヒルトンが宮島対岸に新設するホテルのイメージ図

米ホテル大手のヒルトンは4日、世界遺産「厳島神社」がある宮島(広島県廿日市市)の対岸に高級ホテルを開業すると発表した。広島銀行が同市に保有する保養所の跡地で、厳島神社を一望できる好立地だ。2028年10月ごろに開業し、訪日客の富裕層の需要に応える。

ヒルトンのラグジュアリーブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」として開業する。同ブランドとしては21年に京都で開業したホテルに次ぐ国内で2カ所目となる。広島県内のヒルトンとしては、22年10月に開業したヒルトン広島(中区)に続く出店だ。

新ホテルはJR西日本「宮島口」駅や広島電鉄「宮島口」駅、宮島口フェリーターミナルから約1キロと観光に便利な場所に位置する。約60室の客室のほか、レストランやバーなどを設ける。屋外プールやフィットネスセンター、スパや会議室も用意する。

ヒルトンで日本などを担当する代表者は「近年、国内においてラグジュアリーブランドの需要が高まっている」としている。宮島や広島市内での高級ホテルは限られており、国内外の富裕層をとりこむ。

広島銀行の保養所は築50年以上と老朽化が進み、新型コロナウイルス禍で4年ほど利用していなかったため、新たな活用方法を探っていた。10月から解体作業を始めており、25年4月ごろに終了する予定だ。広島銀行は所有する土地の一部を貸し出す。

広島銀行はホテルとして貸し出さない部分にローンなど顧客向けの相談施設を設ける予定で、28年10月ごろの開業を目指す。

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