「原料となる古紙の価格の上昇が利益を圧迫した」と話すのは段ボール大手のレンゴーの川本洋祐社長だ。主力の板紙・紙加工関連事業は原料価格に加えて物流費や人件費の高騰もあり、2024年4〜9月期の連結営業利益が197億円と前年同期比23%減となった。
欧州向けの重包装事業も低迷している。「(ドイツの工場閉鎖を検討する)フォルクスワーゲン向けは取引が少なく影響は軽微」とするものの、欧州全体の景気悪化が響く。「中国に向けた自動車部品の輸出は停滞しており、なかなか見通しはつかない」と話した。
一方で、24年度下期は日本国内の段ボール需要は高まるとみている。すでに値上げしており、業績に反映される見通しだとして通期の業績予想は据え置いた。
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