陸上養殖のバナメイエビでタルタルソースを商品開発した佐藤優香さん(右)と伊藤絵美さん=福島県葛尾村落合の村村民会館で2024年12月3日午後1時36分、錦織祐一撮影

 福島県立ふたば未来学園高校(広野町)の女子生徒2人が、葛尾村で陸上養殖されているバナメイエビを使ったタルタルソース「えびマヨソース」を商品開発した。3日、村役場に篠木弘村長を表敬訪問して完成を報告した。

 同校スペシャリスト系列商業3年の佐藤優香さん(18)と2年の伊藤絵美さん(17)は、高校生らが県産品の商品開発や販路拡大に取り組むのを支援する「ふくしまの未来を創るFukurum(フクラム)基金」を活用。双葉郡の産品をリサーチし、ベンチャー企業「HANERU(はねる)葛尾」がエビの陸上養殖に取り組んでいることを知った。

 西野屋食品(いわき市)と共同開発。「バナメイエビは殻がおいしいので殻ごと生かしたい」と丸ごとすり潰した。調味料や玉ネギとのバランスを試行錯誤し、半年かけて作り上げた。試食した篠木村長は「エビの味がしっかり感じられて濃厚。素晴らしい商品で、村もしっかりPRする」と感謝していた。

 HANERU葛尾が加工食品を商品化するのは初。県から研究開発目的で補助金を受けているため来年4月以降に一般販売が可能になり、120グラムを600円前後で県観光物産館(福島市)や日本橋ふくしま館MIDETTE(東京)などで販売予定。【錦織祐一】

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