5日都内で開かれたUAゼンセンの記者会見のなかで、永島智子会長が明らかにしました。

UAゼンセンは繊維、流通、サービス業などおよそ2200の組合でつくる産業別労働組合で、組合員およそ190万人と連合の傘下で最も多く、パートなど短時間で働く人がおよそ116万人に上ります。

現在、厚生労働省の審議会で「年収106万円の壁」と呼ばれる厚生年金に加入できる賃金の要件について議論が行われていますが、これについて永島会長は「年末年始の繁忙期には、シフト調整で現場に並大抵ではない負荷がかかるという切実な声が届いている」と述べました。

そのうえで、「すべての働く人に社会保険を適用させる制度の実現が求められる」などとして、撤廃を求めていく方針を示しました。

厚生年金の加入にはほかにも「週20時間以上働く」という労働時間の要件がありますが、こちらについても「就業時間を調整する従業員が多く出る懸念がある」として撤廃することが望まれるとしています。

UAゼンセンは、こうした主張をもとに政府に制度の見直しを働きかけていくとしています。

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