建設用クレーン大手のタダノはドイツにある子会社の工場の一つを2025年に閉鎖し、土地と建物の一部をクボタの関連会社に譲渡すると発表した。タダノは欧州市場向けの主力製品の販売が伸び悩んでいる。生産体制を再編し、欧州事業の立て直しをはかる。
タダノは子会社を通じドイツに3つの生産拠点を持つ。25年6月をめどにオールテレーンクレーンなどを生産する南西部のバラシャイド工場を閉鎖する。欧州の生産拠点を2カ所に集約するほか、小型のオールテレーンクレーンは日本国内に生産を移す。
バラシャイド工場の土地と建物の一部は、25年7月にクボタの関連会社へ引き渡す。土地などの譲渡により25年12月期に約65億円の特別利益を計上する。24年12月期の業績予想に与える影響はないとしている。
タダノの欧州事業は23年度に過去最大の赤字を計上した。欧州市場向けのオールテレーンクレーンの販売が伸び悩み、生産過剰の状態が続いていた。生産体制を見直して欧州事業の収益改善に取り組む。
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