工作機械メーカーの芝浦機械は6日、電気自動車(EV)用電池の電極製造装置を開発する米新興のAMバッテリーズ(マサチューセッツ州)に出資したと発表した。出資額や出資比率は開示していない。両社はリチウムイオン電池の製造コストを低減できる「ドライ電極製法」の確立を目指す。
AMバッテリーズが開発中のドライ電極製法では、従来の電極製造に使われていた有機溶剤が要らない。実用化できれば有機溶剤を除去する工程を省くことができ、EV用電池のコストや製造時の環境負荷の低減につながる。
芝浦機械はプラスチック製品の製造に使われる射出成型機の大手。リチウムイオン電池分野ではセパレーター(絶縁材)フィルムの製造装置を手掛けてきた。ドライ電極製法の技術については、次世代電池と期待される全固体電池への応用も視野に入れる。
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