国際原子力機関(IAEA)の視察団が9日、東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出の安全性を検証するため来日した。昨年8月に放出を始めて以降3回目の調査で、12日まで滞在して福島県での現地調査や、政府や東電などとの意見交換を行う。

9日午前に東京都内で行われたオープニングセッションで、IAEAのカルーソ原子力安全・核セキュリティー局調整官は、今回の視察で処理水の放出関連設備や機器などを直接確認して3回目の報告書をまとめると説明。その上で「IAEAは今後も処理水の海洋放出の検証を続け、最後の一滴まで放出を見届けたい」と強調した。

視察団には米国や中国、韓国、ロシアなどの専門家らが参加。過去2回の調査では、いずれも処理水の海洋放出が国際的な安全基準に合致しているとの結果が公表されている。

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