コーセーは10日、都内で開いた記者会見でタイの化粧品ブランド「パンピューリ」を展開する企業の株式79%余りをおよそ120億円で今月中に取得し、子会社化すると発表しました。

この会社は高級ブランドとしてタイや香港などで店舗を展開するほか、インターネットなどを通じて日本やヨーロッパにも販売網を広げているということで、コーセーとしては市場の拡大が続く東南アジアやインドでの販売を強化する足がかりとしたい考えです。

コーセーは、中国での販売が消費の低迷や現地企業との競争激化などで減少していて、先月発表したことし1月から9月までの決算では、最終的な利益が前の年より28%余り減少しています。

小林一俊社長は会見で「中国を含む中華圏市場の攻略を重要視しつつも、次なる市場としてASEANやインドを含むグローバル・サウスでの販売を強化していく。今後も積極的に事業提携や買収を進めていきたい」と話していました。

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