配車アプリ大手のGO(東京・港)は10日、タクシーの相乗りサービスを東京都の一部地域で11日から始めると発表した。まずは地域と台数を限定して運行し、タクシーの乗車効率を高められるか検証する。
GOが始めるタクシーの相乗りサービス「GO SHUTTLE」は日本交通(東京・千代田)の子会社ハロートーキョー(東京・江東)の車両を使う。東京駅や新橋駅から豊洲駅や勝どき駅などの湾岸部を主に行き来する形で稼働する。ミニバン車両15台で平日は午前7時から午後10時まで、土日祝日は午前7時から午後2時まで運行する。
利用者は通常のGOの配車アプリを使い、利用を希望する時間帯を2日前から25分前までに予約する。乗車地点はあらかじめGO側で定められた約400カ所から選択する。当面は1つの配車注文につき1人での利用に限定する。
最大で5組が相乗りできる。料金は通常通りタクシーを使う場合と比べて5〜6割程度に抑えられる。他の乗客の乗降地点などを経由するため、乗車時間は通常の1.2~1.3倍になる。車内はジャパンタクシーよりも広いミニバンを使い、座席も指定して乗り降りをスムーズにする。
運転手はGOの配車アプリの注文にのみ対応するパートタイム運転手の「GO Crew」が担う。相乗り走行をしない間は通常の配車依頼に対応する。
GOの中島宏社長は「東京湾岸部は需要が高い」と同地域から始めた理由を話した。「まずはこのエリアでプロジェクトを回し、相乗り件数が増えていけば他の類似するエリアなどにも展開を検討していく」と述べた。
相乗りタクシーを巡っては空港送迎を得意とするニアミー(東京・中央)などもサービスを提供する。海外ではライドプーリングと呼ばれ、欧州など一部地域で広がっている。
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