アルインコは2日、2025年3月期の連結純利益が前期比6%増の21億円になる見通しだと発表した。建設現場の足場の需要が回復する。室内の電気工事などに使う作業台も販売が伸びる。年間配当は43円と2円増配する方針だ。

売上高は5%増の610億円を見込む。都市部での大規模な再開発が続き、建設現場用の仮設機材の利用が戻る。半導体工場向けの高所での作業台も需要が堅調だ。

同日に発表した24年3月期の連結決算は売上高が前の期比5%減の578億円、純利益は29%増の19億円だった。人手不足や資材費の高騰で工事の遅れが続き建設用足場の販売が減ったものの、前期計上の持ち分法適用会社の連結子会社化に伴う特別損失がなくなったことが寄与した。

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