オムロンは自社で開発する卓球ロボットの最新モデルを、都内で開催中の半導体の国際展示会「セミコン・ジャパン2024」で公開した。生成AI(人工知能)を搭載したことで、自動的にプレーヤーの動きに合わせた声かけができ、打球の速度調節もできるようになった。
卓球ロボ「FORPHEUS(フォルフェウス)」の第9世代を公開した。人間と卓球台を挟んでラリーを続けることができる。搭載したカメラでプレーヤーや球の動きを撮影し、特徴を読み取る。
相手のプレーヤーが速い球を打つと、「もっと速くするね」といって打ち返す球の速度を上げる。プレーヤーの動きが鈍ければ「フォアハンドにした方がいいよ」「左手で打った方がいいよ」とアドバイスする。相手が失敗したときは「落ち着いていこう」などと励ます機能もついている。
開発リーダーの山本和夫氏は「相手と双方向でコミュニケーションできるロボットを目指した。ロボットにプレースタイルなどのアドバイスを受けると、相手選手はこれまで気づかなかった自身の動きのくせなどを意識できるようになる」と語る。
今回の展示会では、フォルフェウスのほかにも、AIとスポーツの融合をテーマにした展示が目立つ。富士通は、野球バットを振る姿勢を分析してスイングの速度や肩の角度などを数値化するシステムを公開した。
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