テクノスマートは13日、滋賀事業所(滋賀県野洲市)の敷地内に新設した実験棟の竣工式を開いた。材料メーカーなどの顧客が持ち寄った部材を用いて試験するための装置を設置し、早ければ2024年度中に稼働する。電気自動車(EV)用電池の部材などを製造する同社の装置を試したいという要望への対応を早め、販売増につなげる。

テクノスマートは実験棟を新設した

テクノスマートはシート状の材料に液体状の物質を塗り、乾燥させることで部材を製造する塗工装置を手掛けている。具体的には電池の主要部材である電極や液晶パネルのフィルムなどを製造する装置を販売している。

新実験棟は延べ床面積が約1000平方メートルで、投資額は約10億円。現在は試運転による検証を進めている。従来も既存工場の敷地内で同様の試験設備を設けていたが、顧客からの注文が多く対応までに数カ月かかるケースもあった。

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