シークスの村井史郎会長

電子機器の受託製造サービス(EMS)大手のシークスは24日、創業者の村井史郎会長(96)が2025年3月27日付で退任すると発表した。代表権を返上して取締役からも退任し、ファウンダー・最高顧問に就任する。村井氏は1992年の会社設立以来、経営トップを務めてきた。

25年3月27日開催予定の定時株主総会での役員選任を経て、新体制に移行する。柳瀬晃治社長(57)は最高執行責任者(COO)のまま経営トップに就く。村井氏が務めてきた会長職と最高経営責任者(CEO)職は当面、空席になる。村井氏は指名報酬諮問委員会の委員に就き、引き続きシークスの経営に関わっていく。

シークスは阪田商会(現・サカタインクス)の海外事業部門がルーツで、92年に独立した。海外部門を立ち上げた村井氏が設立以来、トップを務め、国内EMS最大手に成長した。23年12月期の連結売上高は3097億円、純利益は81億円だった。

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