JR西日本=大阪市北区芝田2で2021年8月6日、平野美紀撮影

 JR西日本(大阪市)は7日、観光振興やイベント施設活用に向けた連携協定を北九州市と結んだ。新幹線を軸に、市内のすし店や小倉城など「北九州ならでは」の観光コンテンツの魅力発信を強化する。

 市内のすし店を割安で利用できるクーポンを販売するなどして、関西圏や博多方面から外国人観光客などを北九州に誘客。新幹線のぞみが全て停車する駅として唯一、1万人規模のイベント施設(西日本総合展示場)を駅直結で有する小倉駅の特長を生かし、イベントを誘致・PRする。

 一方、停電などで輸送障害が起きた際、帰宅困難者の一時避難場所として、西日本総合展示場などの施設を使用することも盛り込んだ。

 協定締結式で協定書に署名したJR西日本の魚本佳秀・福岡支社長は「沿線が活力あるエリアであることが当社グループの発展につながる。西日本総合展示場は交流人口の拡大という視点で大きな可能性を秘めている」。武内和久市長は「市の観光地としてのポテンシャルを『見える化』することが課題。協定で大きなステップを踏める」と期待した。【成松秋穂】

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