浜松ホトニクスは9日、2024年9月期の連結純利益が前期比31%減の294億円になる見通しだと発表した。従来予想の367億円から73億円の下方修正となる。主力の医療や産業向けのほか、分析向けなど各種用途で顧客における光センサーの在庫調整が長引く。売上高は5%減の2111億円を見込み、従来予想を132億円下回る。

同日発表した23年10月〜24年3月期連結決算は売上高が前年同期比7%減の1039億円、純利益が29%減の167億円だった。「前年が出来すぎで実需以上の受注があった」(森和彦取締役上席執行役員)。学術向けの光電子増倍管や光半導体素子、半導体故障解析装置など一部は好調だが「おしなべて在庫解消が進んでいない」(同)。

デンマーク政府の承認を受けた同国のレーザー装置メーカー、NKTフォトニクスの買収は4〜6月期中に完了予定で、同社の収益を通期業績予想の修正に織り込んだ。株式分割の実施も発表。9月30日を基準日として普通株1株を2株に分け株主に訴求する。

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