英語表記に切り替えた主力のソフトキャンディー「HI-CHEW(ハイチュウ)」が米国で好調だった

森永製菓が10日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比51%増の151億円だった。原材料高の影響で値上げした菓子やアイスクリームが国内で好調だった。主力のソフトキャンディー「HI-CHEW(ハイチュウ)」が米国で伸びた。

売上高が10%増の2133億円、営業利益が33%増の202億円だった。主力の国内での菓子食品事業が好調だった。ラムネ菓子「森永ラムネ」やチョコレート「ダース」が伸びた。米国事業はハイチュウがけん引して好調だった。

25年3月期は売上高が前期比4%増の2220億円、純利益が4%増の158億円を見込む。実施済みや今後検討している値上げの効果で原材料高や為替影響などのコスト増を吸収し、利益を確保する。米国では品ぞろえを広げ、英語表記に切り替えたハイチュウをさらに伸ばす。

同日、25年3月期に35億2000万円を上限に自社株買いすると発表した。発行済み株式総数(自社株を除く)の1.21%にあたる110万株を上限に買い付ける。配当は年60円と前期より5円増やす。株式の分割・併合を考慮すると実質10年連続の増配になる。

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