近畿日本鉄道は10日、奈良線や京都線で10月から導入する新型一般車両を、2025年度に大阪線や名古屋線、南大阪線にも導入すると発表した。一般車両としては24年ぶりの新型で、ベビーカーや大きな荷物をそばに置ける座席を設けるのが特徴だ。
各車両のドア近くの2カ所に、ベビーカーや荷物を置くスペースがある座席「やさしば」を設ける。ストッパーを設けて、キャリーバッグやスーツケースの移動を防ぐ。
通常座席は、混雑状況に応じてロングシートとクロスシートを入れ替えられる。ドアは夏や冬の冷暖房効率をあげるため、乗客が開閉できるスイッチを設けた。発光ダイオード(LED)照明や新型機器導入で、消費電力を昭和40年代に製造された旧型車両と比べて45%削減した。
24年10月から奈良線、京都線、橿原線、天理線に4両12編成を導入し、投資額は98億円に上る。25年度に大阪線、名古屋線、南大阪線に拡大し、合計で29編成に拡大する。
近鉄は老朽車両の入れ替えや車内の防犯対策に、25年度までに約180億円を投じる計画を掲げる。対象車両数は入れ替える車両を含め、全体の2割に当たる約450両の見込み。
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